就業規則

従業員のメリットを考えて制度を作る

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従業員が満足して仕事をしている会社は、顧客満足度が高くなるということで、企業の業績を上げるために、まずは従業員の会社に対する満足度を高めましょう、という話があります。

ES“Employee Satisfaction”(従業員満足度)ともいいますが、確かに好きな会社のため頑張ろうという気持ちは分かる気がします。そんな中、面白い制度を導入している会社があるようですので、ご紹介したいと思います。

ウエディングプロデュース・レストラン運営をしているノバレーゼでは、学生時代に奨学金を貰っていて卒業後に返済をしている従業員に対して、返済資金として200万円を支給する「報奨金返済支援制度」があるそうです。

リーマンショック以降の経済状況を見ると、子を持つ親の収入が伸び悩んでいるなどの状況もあり、子ども自身が奨学金を貰いながら、学校に通っているという割合も増えているようです。

奨学金と言っても返済する必要がありますから、実際のところは借金であることには変わりなく、返済しなければなりません。仮に就職することが出来たとしても、少ない給料の中から奨学金を返済することが負担であることにはかわりません。

同社の奨学金返済支援制度は、そんな従業員に対して奨学金の返済資金として支給するというは魅力的に映るでしょう。

会社の狙いも、正にそこにあるようで、職場環境の向上、優秀な学生のモチベーション、長期雇用の促進にあるとしています。

今後少子高齢化が進むと言われている状況の中で、企業としては少しでもモチベーションの高い学生を雇用していくことが課題となっていくでしょう。

人件費の使い方としても、限られる予算をやり繰りして単に賞与や給与にプラスして支給した場合と比較して、PR効果も高く効果的な方法だと思います。

このように従業員満足を増やす方法はいくらでもあります。今後も知恵を絞って行くことが、よりよい人材の確保を目指す企業の取り組みとして重要となっていくでしょう。

ちなみにこの会社、他にもいくつかユニークな制度があるようですので、またの機会にご紹介したいと思います。

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