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残業代を払いたくない経営者様、その方法を教えます

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11月に入り秋を通り越して一気に冬を迎えたような寒さが続いております。

11月といえば、「労働時間適正化キャンペーン」の月だったような気がしますが、案内が見つかりません。9月からブラック企業対策で過重労働の会社に対して監督指導をしているようですから、今年はやらないのでしょうか。

いずれにせよキャンペーンの有無にかかわらず、残業をさせるのであれば残業代を支払うことがルールとなっていますのできちんと守って頂ければと思います。これが出来ていないと従業員が退職後に、未払い残業代としてまとめて請求してくることが予想されます。

未払い残業代については最長2年間に遡って請求してくる場合もありますから、その額もかなりの額となります。後から慌ててもどうしようもありません。このような会社に限って時間管理を全くしていないケースが多いような気がします。

多くの経営者は、なるべくなら残業代を支払いたくないと考えていると思います。中には残業代を支払いたくないからといって、「うちの会社は残業代は支払わないよ」と労働者に合意を求めている場合もあるかも知れません。

ですが、たとえ労働者から合意を得ているからといっても、残業代を支払わなくてもよいわけではありません。将来、未払い残業代として請求されるリスクが高くなるだけです。

また、残業代をあらかじめまとめて定額で支払う会社も多く見られます。

新入社員が過労死した事件をめぐる居酒屋チェーンでは、あらかじめ月80時間分の残業代を残業代相当の手当として支給していました。

通常、残業代を定額で支払う場合は、想定時間に達していなくても定額を支払うことが多いのですが、その会社では1か月の残業が80時間に満たない場合は手当から控除しており、いささかやり過ぎの感もある気がします。

そんな残業代ですが、支払いをしなくてもすむ方法がひとつあります。

それは、残業をさせないことです。

退社時間を定時として残業をさせなければ、そもそも未払い残業代の問題は起こりません。残業代の支払いがもったいないと考えながら、残業することを許しているからこのような問題が起こるのです。

仕事が終わらないからといって、残業することを黙認していないでしょうか。人間が集中して仕事ができるのは限りがあります。そのため残業してでも終わればいいと考えていると、昼間必ず手を抜く時間があるはずです。

もちろん就業時間内に仕事が終わらないようであれば、人が少ないのかも知れません。ですが仕事の効率はどうでしょうか、残業することを前提として仕事をさせていませんか、打ち合わせに無駄話が多くはないでしょうか。そもそもその打ち合わせは本当に必要でしょうか。

残業代を払いたくないのであれば定時に退社させること、お勧めします。

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