よもやま話

上司が部下を飲みに誘うノミニュケーションの行方

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仕事をしているとたまには、飲みに誘ったり誘われたりということもあるかと思います。

特に上司の側からすると、部下に対して普段は仕事が忙しくて、なかなか考えや改善点を伝えることができなかったりして、仕事中に改まってというよりも軽く飲みながらと考えたりすることもあるでしょう。

ですが、近頃では部下を飲みに誘うのも難しくなっているようです。どうやら部下を飲みに誘うことがためらわれるケースが増えているようです。

断られそうで誘えない-”部下とノミュニケーション”は死後なのか(誠Biz.ID)

パワハラを始めとするハラスメントに関する言葉が徐々に広がってきた2000年代以降を境として、上司は発言や振る舞いに気を使うようになり、部下の世代も「夜はプライベートに使いたい」という者が増えた、とあります。部下も自分にとってプラスとなるようであれば、飲みに行ってもいいと考えるケースが増えているようです。

記事の中でには、無理に飲みに行かなくてもコミュニケーションを取るというのであれば、ランチの活用や仕事の合間にプライベートの話しをすることを薦めています。

さらに別の記事では、上司の部下に対する振る舞い方が取り上げられていました。

尊敬される、少なくとも軽蔑されない上司になる方法(誠Biz.ID)

こちらでは部下が尊敬できない人が上司になっていることを取り上げ、そうならないよう改善点(アドバイス)をあげています。こんなのを読んでいたら確かに飲みに誘う気がなくなるのも分かりますわ。

そもそも飲み会に対する意識が上司と部下ではギャップがあるようです。
宝酒造が新社会人を対象として意識調査では、「部下が飲みの誘いに応じる理由」として6割超が上司との飲み会を仕事の延長と考えています。

一方で上司からすると、酒を飲む雰囲気が好きだから参加していると考えているが5割超と最も多く、仕事だからと考えているのは3割となっています。上司がコミュニケーションを取るつもりで誘っていても、部下はそうは捉えていないようです。

結局のところ部下が飲むことを仕事だと考えているのであれば、残業代も出ない飲み会を、断ることができるなら断ろうと思うことも仕方のないことなのかも知れません。そもそもアルコールを飲まない若者も増えているようですし。

ところで、それでは上司と部下のコミュニケーションはどうなのよという調査がありました。

日本の課長と一般社員~第2回「職場のコミュニケーションに関する意識調査」結果(日本生産性本部)

こちらによると課長の8割、一般社員の7割以上が「業務上のコミュニケーションは取れている」と感じているようです。結局のところプライベートはさておき、業務上のコミュニケーションは取れているようです。

さらに、同調査結果をみると興味深い結果が出ています。
それは叱ることに対する意識の差です。

なんと89%の課長が部下を叱ることで育成につながると思っているようです。これに対して一般社員の56.8%が叱られると、やる気を失うと答えています。

ついでに、褒めることに対しては、80.3%の課長が褒める方だと回答しているにもかかわらず、上司が褒める方だと回答した一般社員は51.4%となっています。

こうして見ていると、叱ることで部下が成長すると考えている上司が、飲みに行って部下の日頃の対応について叱り、その結果叱られた部下がやる気を無くし、さらに飲みに誘われるとことを嫌がる、上司の方は、断られそうで誘えないという負のループへとつながっているようです。

上司が部下を飲みに誘うのであれば、飲みの席では趣味やプライベートな話題、それから褒める機会と捉えて割り切るしかないようです。

これでは、ますます上司が部下を飲みに誘うなんて面倒なだけと感じるかも知れませんが、今後上司と部下のノミニュケーションはどうなって行くのでしょうか。

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